約束は約束

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「なんでわかったか…ですか? 甘いです…アレで騙せたつもりで すか?生憎、私は戦場経験者。 騙し合いに溢れた世界にいたので 通じません。あと、もう1つ… 私は悪党に友人がいますのでね。 」 にこりとキルリが笑って言えば、 勇雷さんは唇を噛んだ。 悪党に友人がいるとは思わなかっ たのだ。 「あと、私は初期指令であります が、発令させました。 私の組織が化け物揃いな為…鬼火 くんがいても余裕綽々でしょうが 」 キルリの言葉に勇雷さんは目を見 開いた。 「何んだって…そんな!! ハイドだって決して弱くない!!」 「はい、弱くないと思いますよ? 」 笑みを崩さず言ったキルリに勇雷 さんが破顔した。 まるで、知りたくないものを知っ た人みたいに。いや、現にそれだ ろう。触らなければいいものに触 れた。 「この世界に存在する巨大組織、 そして、強者をご存知ですか?」 首をふる勇雷にキルリは言った。 「五大権力と言われます 頂点に 魔王さま、それに最も近いのが五 大マフィア…ここの頂点はヒール 先生です」 「はぁ!?」
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