約束は約束

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「『ハイド・ナイル 我の――……化せよ』」 「ハイドさま!?」 ハイドの名がハブメルの見えてい た肩に刻まれた。 「契約魔法だ 呪術に詳しいあんたは解るよな? これは…アンタが消える事はない が、俺に逆らうことも酷い場合出 来ない奴だ。俺が嫌なら大天使と 契約するか?」 「く…そっ」 諦めた様に空を仰ぐハイドと傍ら でいまだに泣くライド。 そこに来たのは―― 「終わりましたか?兄さん」 「ああ、トラップありがとなモー ゼ」 モーゼだった。それに驚くのはラ イドだ。 「裏切りもの!」 「残念でした 僕は依頼を受けてガセを排除する 排除屋。元から悪党に身を捧げて ませんよ。アメミットさんにはバ レバレでしたが。 僕だって…巨大組織に席があるん です。やたらにやりませんよ。 まぁ、勇雷さんはキルリがある契 約を取り付けて縛ってからこちら に来ますよ」 ほらね。とモーゼが言うとそこに は勇雷がいた。傍らには勿論キル リが。
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