告げられたもの

5/9
前へ
/94ページ
次へ
「わっちはそれを阻止したい… 聞けば悪党団にも幼い者もいると …。そんな命を奪わせたくない。 わっちは嫌でありんす… けど、あの人は忠実なる狗。 逆らえないのでありんす」 「俺も水神だが…万物にはあまり 攻撃できない…」 氷山 吹雪。かつて嵐と言われた 男。戦場潰しと言われた男が動い た…状況は最悪だ。 「とりあえず、模索してみます」 *** 「――で模索するんですか?」 「ああ…ってお前なにちゃっかり 人のアップルパイ食ってんだよ」 「早い者勝ちだよ キャラメル先生 」 「じゃあ、チョコレートもーらい 」 「あ、あんた!!」 「早い者勝ちだろ? 颯人先生」 何時もの如く菓子の取り合いを始 めた2人にキルリは呆れた様に見 ていたが、やはりパターンという のかキルリが颯人の前に皿を出す と口を溢した。 「こちらをどうぞ颯人」 「あっ!?キルリ、お前颯人に甘い ぞ!!」 「黙りなさい…ハブメルは散々食 べてるでしょう」 オカン、キルリに言われてハブメ ルは渋々引き下がった。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加