告げられたもの

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「で、どうやって模索するんだい ?言っとくけど、頂点だから油断 が命取りだよ、ハブメル」 「知ってる…せめてヒールの戦闘 能力が解ればな…」 ハブメルは項垂れた。 「その前に職員室のってのも気に なる」 ピースがそう溢し、唸った。 それにキルリはカップをスプーン で鳴らし、注目を集めると切り出 した。 「ピース、ハブメル、颯人先生は アプリコット・ヒールの模索をお 願いします。 私は少し気になる方を調べてみま す」 「気になる?」 ピースの問いかけにキルリは頷き 答えた。 「勇雷さんです。 普段来ませんから…中庭ですかね 職員室は多分、ヒール先生のでし ょう。けど私も占い教師… 中庭と屋上で違和感を感じます」 持ち前のカンがキルリに告げるの か、キルリは酷く真剣だ。 「あと、颯人先生のペンダントを 回収しなければならないですしね 」 そう言い、キルリは笑うのだった 。 「まぁ、回収しなくても既に颯人 の命は私が握ってますがね」 そう小さく、小さく呟きながら。
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