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このままふわふわと旅立ってしまいたい。
ふと、汚いような綺麗であるような欲望が広がってきた。
ぎゅっ、と抱き締めたくなって手を伸ばしたら、欲望は逃げていった。
いつの間にか生まれて、広がってきた欲望。
だから身体の一部が無くなってしまったようで、困った。
どうしようもなくて、泣けてきて、顔を手で覆ったら泪が零れた。
もっとどうしようもなくなって止まらなくて、世界を見たく無くなって―――蹲った。
そうしたら、―――君がいた。
途端に身体が満たされてまた泪が零れた。
そうか。
これを恋と云うんだね。
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