第十章:真実の落花

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「大丈夫。――――」 「……えっ?」 「アナタの前に、いずれ頼れる人が現れるから」 それって…… 「ラペイルージアの花言葉は『よい知らせ』 アナタに、この花の加護があらんことを」 ガクリと、 不意に手の中の感触が消え失せる。 美奈穂がいってしまったのだと、察した瞬間、 私の意識も深い海の底へと沈んでいった…… 校舎は、赤く染まった水に完全に沈んだ。 その姿は、沈んだ黄赤色。 校舎が茜色に染まった時、全ては終わりを告げたのだった。 ……
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