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「大丈夫。――――」
「……えっ?」
「アナタの前に、いずれ頼れる人が現れるから」
それって……
「ラペイルージアの花言葉は『よい知らせ』
アナタに、この花の加護があらんことを」
ガクリと、
不意に手の中の感触が消え失せる。
美奈穂がいってしまったのだと、察した瞬間、
私の意識も深い海の底へと沈んでいった……
校舎は、赤く染まった水に完全に沈んだ。
その姿は、沈んだ黄赤色。
校舎が茜色に染まった時、全ては終わりを告げたのだった。
……
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