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ところで、先程から気になっていた事がある。
それは、私以外の部外者の存在。
入室した時から彼等は部屋にいて、しかし、私を一瞥したきり何のアクションもない。
だから、彼等に対してどう対応していいのか決めあぐねていた。
「あの、真那智先輩、あの人達は……」
堪えきれず、私は頼れる先輩にこっそり聞いてみた。
言われて気付いたのか、真那智先輩は少し驚いた様子を見せた。
「ああ、あの人達は舘峨家さんのお友達よ。紹介も何もないってことは、構うなってことだと思うの」
「そうでしたか」
小声のやり取りの間も、彼等、二人の男女は虚空を見ているだけだった。
触らぬ神に祟りなし。神と言えるほど高尚には見えない二人だけれど、とにかく構うことを望んでいないのなら、私はそれに従おう。
それから暫くして、舘峨家先輩がお盆を持って帰ってきた。お盆上のカップからは湯気が立ち昇っている。
「お待たせしましたわ。ハーブティよ、どうぞお飲みになって」
意外にも甲斐甲斐しくカップを私達の前に置いていく。ソーサーとティースプーン付きだが、大きな音を立てない。できる。
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