3/6
前へ
/26ページ
次へ
「今年の夏はね~こっちにいるんだ~」 楽しそうに嬉しそうに俺にじまんげにはなす 「ふ~ん…」 「夏っていいよね~かき氷は美味しいし、友達とたくさん遊べるし!でも、夏は嫌いかなぁ~」 猫を撫でながら蛍はふてぶてしく呟いた。そのとき、蛍が抱いていた猫が逃げ出した。そのあとを蛍が追いかける 「にゃんこ~まってよ~」 猫を追いかけたひょうしに、飛び込んでしまったのは赤にかわった信号機 「蛍――――ッッ!!!」 俺が叫んだ瞬間、蛍は大きなトラックにぶち当たり、鈍い音がそこらじゅうにひびいた まわりのひとは唖然としている。俺はというと蛍の香りと血が混ざったにおいでむせかえっていた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加