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「いえいえ、話し方は砕けていいですよ。 私はこの話し方で慣れていますので」
「あっ、じゃあ…わかった。それで異世界の調律ってのは具体的に何をすればいいんだ?地球には戻れるのか?後、その世界はどんな世界なんだ? 仕事と言うからには報酬もあるよね?」
異世界っていうのは正直妄想が止まらない素敵な申し出なのだが仕事と言うからには辛い課題があったりするかもしれない。
もし人間にはできない内容だったら残念だが普通の人間代表のような俺は断るしかないので聞いておくべきだろう。
「調律と言えば聞こえは大変ですけど、基本適当に異世界を見て回りながら好きなことをしていれば大丈夫ですよ。してはいけないことも世界そのものを壊したりしなければ何してもいいですし」
え、適当すぎない…? 楽すぎる仕事は疑われるぞ。後、世界壊すとかDBじゃあるまいし。
「地球には戻ることができません。仕事を受けて頂いた場合はあちらで一生を過ごしていただきます」
「帰れないか…。まぁ、そこはあまり気にしないから次を頼む」
「分かりました、詳しい事は後で説明します。紹介する世界はヘイデルキア、この世界と異なるのは魔法が存在することですね」
「魔法か、それってやっぱり魔王とかいたりしちゃったり?」
「いますね、今は爆睡中ですけど」
復活フラグですね、わかりたくありません。
「言っておくが俺は普通の人間だぞ?魔王とか目覚めたら俺対処できないよ?ボルトも真っ青の早さで逃げるよ?気持ちだけど」
その前に魔法の世界に住んでる一般人にも勝てる気がしない。
「そういった事は勇者がなんとかすると思いますので大丈夫です。タブン」
「え、今この骸骨多分って言ったよね?おい」
「ま、まぁ、啓様にはヘイデルキアから最高の肉体が用意されると思うのでもし危険になっても大丈夫です!」
「ほぉ、最高の肉体ねぇ。チート臭がする。にしてもなんで俺なんだ? 何か理由でもあるのか?」
「それは私のことも一緒に説明させてもらいますね。さっきから骸骨と呼ばれてるのもありますし」
いや、どう見ても骸骨ですやん…。
「まずは私のことから。私の名前はルナリア=ヘルサイス、神の位は中級大神をやっている死神です」
やはり死神ですよねー。
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