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つか、表情は分からないけど今のこの骸骨の顔は俺にも分かる、絶対ドヤ顔だこいつ。
神の位については例がないからよく分からんのだが態度からして結構偉いのだろう、えっへんと言いながら胸骨を張ってるのが少しイラッとしたのでデコピンしてやった。
いてぇ…。
「あぅ…。 なんでデコピンしたんですかー」
額の骨を様さすりながら恨めがましい瞳(想像)をこちらに向ける骸骨もといルナリアさん、痛かったのはこっちじゃい!
「そこにドヤ顔があったから」
「今は私があなたにデコピンしてやりたいです」
「神の位ってどうなってるんすかルナリアさん」
「あからさまに話題を…。まぁ、名前で呼んでくれたのでいいでしょう。位は簡単に言いますと小神、中神、大神とありそれぞれ初級、中級、上級と分かれています」
ルナリアさんは凄く偉い死神だということが判明した。そんな死神のデコピンとか危険以外の何物でもない。つか許してくれる理由がマジ女の子。
見た目が骸骨なので一瞬たりとも萌えなかったが。
「それで神にも種類がありまして、今回は総合神様から死神王様へ依頼があり、内容は魔神が遊び半分でヘイデルキアに送ったこの地球がある世界とはまた違う世界にいた人間の排除、または拘束や監視するために調律者となる人間を1人送ってほしいとのことです」
「魔神がお茶目なのは大体わかった」
神様を困らせて自分に意識を向けたかったとかそんなとこだろうと勝手に解釈しとこう。
「そして今回死神王様の命でヘイデルキアの意思によって選ばれた人間の優先度の高い方から順に私が訪ね、承諾を頂けたら調律者となる方の魂を異世界へご案内することが私の仕事です。」
魂を、ねぇ…。ん?
「因みに優先度って俺は何番目なんだ? 後、優先度ってどう決まってるか分かるか?」
「一番目ですよ。優先度はぶっちゃけますと世界からの好感度、つまりヘイデルキアという世界は啓様のことが文字通り全世界で一番愛してるから私のところに来てほしいということなのですよ!!」
「どういうことなの…」
凄い勢いで力説されて反応に困るんだが…喜んだ方がいいんだろうか。
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