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「つまり世界との適応性が一番良く恩恵を受けやすいのが啓様なので、受けて頂けると調律者の異世界生活における安全面でこちらとしても助かります」
「最初からそう言いなさい」
世界に愛されてるとかちょっとかっこいいとか思っただろうが。
※厨二病特有の症状です。
「すみません。愛故にだったんです」
「愛ならば仕方ない」
愛があれば大体許されるのだ。仕方ないね。
「ふふ、次に恩賞についてですが死神王様から直々に異世界で役に立つ能力が与えられます。」
ふむ、能力か…。これがいい感じのものなら異世界に行ってもよさそうだ。
「どんな能力なんだ?」
と聞いた俺の言葉にルナリアさんはスマホを渡してきた。死神もスマホ使うのか。
「死神王様と繋げますのでスキルについては直接お話してください」
え、死神の王様と話すの?俺が?
「不敬罪とかあったりします?」
…と、ここで含みをもたせる鬼畜骸骨。勘弁してほしいわぁ。
「場合によっては…」
「マジすか」
「あるなんてことはないと思いますよ」
カタカタ音を出しながら笑う骸骨の反応で安堵したのと同時に少しイラッときたのでスマホを受け取る時に弁慶さんが涙目になっちゃう所へ蹴りを軽く一撃いれた。
「いッ!!」と声にならない声を上げながら悶える骸骨。ざまぁ。
と、ここでくだらないことをしている間にコール音がなっていたスマホからイケメンボイスが聞こえてきた。
「僕ドラえもんです」
「すみません、かけ間違えました「ちょま」失礼します」
よし、一息吐こう。今の残念なのが死神王なのか?まじか、嘘だろ?
確認のためにリダイアル機能を確かめたらしっかり死神王様と書いてあった。ふむ…よし。
深呼吸を一度してから死神王にかけ直した。
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