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「リード…だったな、俺は
ライトって呼んでくれれば
大丈夫だから」
「おー、ライトか!
なかなかいい名前じゃんか!
よろしくなっ♪」
素早く返す男を見て
俺には無い物をこの男は
沢山持っていると
改めて考えてしまう。
社交性…?
いや、考えてもキリが無い。
とにかく、色々と魅力のある
人間だった。
「リード、聞きたかったんだが…
その装備にそのステータス…
その割りにこの世界の事を
知らなすぎるその頭…
色々と疑問なんだが…」
しまった、失礼な事を
平気で言う悪い癖が
出てしまった。
と、思ったが意外にもノリよく
返すリード。
「失礼だな!
頭が悪いのは仕方ない!
この装備は俺が入ってる
ギルド《白蓮小隊》の
おかげだよっ♪」
「…!!」
白蓮小隊…その名はまさしく
俺が探している男の所属している
と噂されているギルドの
名前だった。
人数は30人程のギルドだが
個人個人の戦力はギルド1高く
最前線での成果も去る事ながら
他プレイヤーへの情報提供や
アイテムの配布なども
行ってくれるこの世界でも
色々と有名なギルドだ。
なんとまぁ偶然が偶然を呼び
こんな所でチャンスに
出くわすとは思わなかった。
俺は逸る気持ちを抑えられず
リードに伝える。
「頼む…!
白蓮小隊について色々と
聞きたい事がある…!
いきなりで悪いのは分かってる!
代わりに聞かせてくれるなら
なんでもするから!」
びっくりした顔で見つめながら
リードは答える。
「び、びっくりしたぁ!
いきなり大声だすなよ!
それは良いけども…
聞きたい事ってなんだ?」
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