2章-とある過去

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「リード…だったな、俺は ライトって呼んでくれれば 大丈夫だから」 「おー、ライトか! なかなかいい名前じゃんか! よろしくなっ♪」 素早く返す男を見て 俺には無い物をこの男は 沢山持っていると 改めて考えてしまう。 社交性…? いや、考えてもキリが無い。 とにかく、色々と魅力のある 人間だった。 「リード、聞きたかったんだが… その装備にそのステータス… その割りにこの世界の事を 知らなすぎるその頭… 色々と疑問なんだが…」 しまった、失礼な事を 平気で言う悪い癖が 出てしまった。 と、思ったが意外にもノリよく 返すリード。 「失礼だな! 頭が悪いのは仕方ない! この装備は俺が入ってる ギルド《白蓮小隊》の おかげだよっ♪」 「…!!」 白蓮小隊…その名はまさしく 俺が探している男の所属している と噂されているギルドの 名前だった。 人数は30人程のギルドだが 個人個人の戦力はギルド1高く 最前線での成果も去る事ながら 他プレイヤーへの情報提供や アイテムの配布なども 行ってくれるこの世界でも 色々と有名なギルドだ。 なんとまぁ偶然が偶然を呼び こんな所でチャンスに 出くわすとは思わなかった。 俺は逸る気持ちを抑えられず リードに伝える。 「頼む…! 白蓮小隊について色々と 聞きたい事がある…! いきなりで悪いのは分かってる! 代わりに聞かせてくれるなら なんでもするから!」 びっくりした顔で見つめながら リードは答える。 「び、びっくりしたぁ! いきなり大声だすなよ! それは良いけども… 聞きたい事ってなんだ?」
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