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案外集合場所から
武器屋まではそう遠い距離
では無く気づけば
着いたという感じだった。
店先に行くと…いた。
見知った顔が見える。
キョロキョロしながら
武器をあれこれ取っては
置き取っては置きと
繰り返している。
その人物の肩をポンと叩き
声をかける。
「よっ。まだ最初なんだし
そんなに迷う事も
ないだろうに」
キャッ?!と声をあげる
この人物が例のもう一人こと
『那須千晶』。
俺達グループの中での
唯一の女の子。
「も~!ビックリして
変な声出ちゃったよぉ~」
相変わらず可愛い。
正直俺は他人に言いふらし
たくはないが
千晶に前から好意を
抱いていた。
「武器はまだ最初だし
まともに強いで
高いのも買えないわけだし。
それに千晶は前衛じゃなく
もちろん後衛だから
そこら辺気にする事は
ないんじゃない?」
「ん~、そうかぁ…。
じゃあこれにするっ♪」
案外早く決めてくれた千晶に
少しばかり安心した。
彼女は一つの事に対し無駄に
長く考える癖がある。
まぁ考え方は人それぞれ
違うよな。と心の中で
思いながら俺も目に
入った初級者用の片手剣を
手に入れる。
「よし行くかっ。
二人もいい加減にキレる
だろうしなっw」
「そだね~w」
なんてたわいのない話を
しながら二人の待つ場所に
足を早めた。
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