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「スマンスマン。やっと
準備終わったよ。」
「遅いぞ!もう今日の狩場
まで決めたから!」
太志はそこら辺しっかり
しているのが気楽な俺に
とっては救いではある。
「じゃあ待たせた俺が
言うのもなんだが…
さっそく行くかっ」
俺達四人はさっそく
近くのフィールドに
行く事に決めた。
―「でやぁ~っ!」―
「よし、太志スイッチ
いくよ~」
「了解っ!」
さすがにゲーマーだ。
二人共慣れてるだけあって
動き方に馴染み出すのが
とにかく早い。
「こっちも戦闘開始
しますかっ」
千晶に俺は急かすように
そう伝える。
「う~、怖いけど
頑張るね~っ」
「大丈夫、怖いのはきっと
慣れない内だけだよ。
俺やあいつ達も
ついてるからさ?」
そう言葉をかけると
安心したような表情を
俺に返してくれた。
―心配が一つ無くなった俺の
身体は勢い良くモンスターに
向かっていくのだった―
この世界での戦闘方法は
言い出せば切りが無い程
様々あると聞く。
8年前のソードアートオンラインには
無かったシステムや武器。
更に戦闘方法などが大量に
導入された事でまた一つ
進化させた物がこの世界
だという事らしい。
中身は変わったはずだが
ゲームの名前が一切
変わってはいない
というのはこのゲームの
制作会社『アーガス』の
何か考えあっての事なの
だろうかと無駄に
勘ぐってしまう。
あの事件を今更うやむやに
する気か…?
はたまたその逆で
あの事件すらも看板にして
このゲームを改めて
売り出した
なんていう事か…?
「あ~、ダメだっ。
考えてたらキリがねぇや。」
モンスターに剣撃を
食らわせながらフッと
我に帰り少し距離を
空け俺は思わず呟いた。
「…?どうかしたの?」
「あ!いや、全然
なんでもないよっ!
ささ、次いこっ?!」
明らかに慌てながらも
千晶に心配無いと説明。
俺達はふと気づけば
3時間程フィールドで
レベル上げに勤しんでいた。
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