一章‐あの世界へ

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そこそこにレベル上げも 充分だと判断した俺たちは 町に戻り現実世界でいう レストランで軽く食事を取る。 不思議な物で現実の腹に 入るわけでも無いこのパンと サラダ?のような物を 口に含むと不思議と満腹感が 体を流れていくのだ。 この感覚はやはり ソードアートオンラインでしか 味わえないと言っても 過言ではないだろう。 同じく他の3人の顔を見ると まぁ想像通りだ。 顔を何度も見合せながら きっと同じ感動を持っているに 違いないと見える。 「さて、そろそろ疲れたし 俺は落ちようかな。 三人はどうする?」 突発的な俺の発言に 便乗したのは千晶だけだった。 「俺達はまだまだ インしとくからっ!!」 「先落ちてていいよぉ~?」 さすが戒と太志。 二人の元気さに俺も千晶も 勝てないのは明白だった。 「じゃあお言葉に甘えて…w お疲れ~い。」 ログアウト組の俺と千晶も 早々に挨拶を交わし 今日は落ちる事にした。 今日1日の成果を感じ この世界の楽しさを 深く噛み締めていた。 こんな時間がいつまでも 続くのなら俺はもう 何も欲しない。 -そんな今時聞きもしない 発言をするようになったのは いつだったろうか-
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