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俺は絶え間無く続く
日々にウンザリしていた。
周りの人もそう、
俺を取り囲む環境もそうだ。
《常に何か足りない…》
気がつけば人と関わるのは
接客業の仕事で客と話す以外には
ごく数人の知り合いとしか
関わってはいなかった。
人に恵まれてない
わけではない。
自分から拒んだのは
言うまでもなく、カッコつけ
でも決してなかった 。
きっと退屈する日々から
逃げたかったんだろう。
気がつけばありったけの
自分の金を使い、機器を
手当たり次第買い揃えた。
「この世界ならきっと…。
俺を変えてくれる…!」
そう心を震わせ
この世界に飛び込み
ゲームを始めた。
気づけば約3ヶ月ほど
時間が過ぎており
今では第40層辺りまで
攻略は進んでいた。
攻略組はなかなか
ハイペースで進んでおり
ボス攻略に苦労したとか
そういう話が一切出てない
のは気になる所だが…
噂に聞く話では
どうやら《あの世界》に参加し
無事に戻ってきたユーザーが
この世界にも参加しているらしい。
「なんて物好きな…。」
心に言葉を閉じ込めながらも
ある一つの興味心が
俺の頭をよぎる。
「もしかすれば…
仮にその情報が正しければ
そのユーザーは今も最前線で
戦い続けている…。
あの世界での記憶が全員
消されずに残っているなら
あの時の話が聞けるかも
しれないな…」
そう、一つの目的でもある
あの世界での出来事。
参加ユーザーにしか
見えなかったあの世界の内側の
話を、知りたい。
そう思い立てば
迷いはもう無かった。
-足は進む。
最前線へと。-
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