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「うにゃー! 生き返ったですー!!」
女の子を拾った僕は一先ず女の子を背負って家まで連れて帰り、冷蔵庫にあった物で適当に炒飯を作って食べさせたら女の子はみるみる元気になった。
「それで、なんであんなところで倒れてたのさ」
「いやーそれがですね、当てもなく歩いていたらおなかがすいてきて、お金も持ってなかったからこうなったら魚を捕まえて食べるしかないと思って海に入ったはいいものの中々捕まらなくて、ちょっと休憩しようと思ったら限界がきてバタリと。ほんと死ぬかと思いましたよー。ほんと助けてくれてありがとうございますです!」
「あぁ、うん。どういたしまして」
なるほど、こいつバカなんだな。
見た目は最高なのに……なんて残念な……
「キミは本当に命の恩人ですよ! えーっと……」
「あぁ、そういえば自己紹介まだだったね。僕は桐谷隼人。年は16」
「隼人……かっこいい名前ですね。私は姫宮七瀬。隼人と同い年ですよ。よろしくです!」
生まれてこの方女の子と付き合ったことがない僕にはいきなり呼び捨てで呼ばれるのは抵抗があるのだが……
由香は幼馴染だから異性とかそういう風に意識したことないし。
「えっと、姫宮さんは……」
「姫宮さんだなんてそんな他人行儀な、七瀬って呼んでくださいです」
いや、ほぼ他人だと思うんだけど……
まぁこの子は言っても気かなそうだ。
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