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「うわ、睫毛長い………。じゃなくてっ」
軽くトリップしかけた思考を現実世界に引き戻す。
改めて目の前の人物をみると、死んでいるわけではなさそうだ。
目に見える怪我もなく、苦しそうでもない。
ホームレス?いやいや、服装が綺麗すぎる。
じゃあ何?
とりあえず、不審者確定。
声をかけるべきか否か。
少しの間考えていると、ふいに不審者が動いた。
「うぅ。」
小さな唸り声をあげ、身をよじる。その眉間には深いシワが刻まれている。
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