11人が本棚に入れています
本棚に追加
幼なじみとの会話を終えた俺は美春と教室に向かっている。この高校はどうやら結構広いようだ。わりと進学校だから不思議ではない。だが広くて迷いそうだった。
と言うよりはもう迷っている。
翔悟「おい美春?何時になったら教室に着くんだ?」
美春「えっ、翔悟は教室の場所知ってたんじゃないの?」
翔悟「俺が知るわけないだろう。」
美春「わ、私だって知らないよ~。」
困った。俺たちはどうやら教室の場所すらわからない。それどころか、現在地すら把握出来ていなかった。
翔悟「どうする?とりあえずあそこにいる先生らしき人にでも聞いてみるか?」
美春「えっ、あの人校舎内でタバコ吸ってるよ。ヤバイよ翔悟~」
翔悟「でもスーツは着てるみたいだし大丈夫だろ?」
翔悟「すいませ~ん」
先生らしき人「何~あんたたちは?道にでも迷ったの~?ここ、校舎内なんだけど~。いったいどうやったら迷えるのかしら?しかもカップルかよ?死ねよ。てか私の半径3km以内にカップル入ってくんなよな。」
どうやら教師らしいのだが性格にかなり問題があるようだ。
先生「で~あんたたちはどこのクラス?」
美春「あっ、はい、1年6組です。」
先生「1年6組?うっわ最悪、カップルが私の生徒?マジありえね~、てか死ねよ。カップルマジ死ねよ。」
この教師は俺たちの担任らしい。しかも、何故か俺たちのことをカップルと勘違いしているようだ。てか教師が生徒に「死ねよ」とか連呼して良いのだろうか。
そしてその教師に着いていき、教室に着いた頃には俺たち以外の生徒は全員着席していた。
最初のコメントを投稿しよう!