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今となってはもういないあの方に答える事は出来ないけれども、それでも私は必死に問い掛けの答えを探し始めた。
そしてしばらくして、私はその方が唱えた言葉の意味をようやく理解する事が出来た。
――ああ、そうか。そういうことだったんですね。
それは、その時私がその方に言った言葉そのものだった。
『ダメな人間は本当に何をやらせてもダメなんだ』
『――しかし、実際人間は何かしらの部分で他者よりも優れている才能を少なくとも1つは必ず持っている。だから、ダメな人間など最初から存在しないんだ』
と。
【END】
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