「2012.7/10(火)「どうかあの子の光が消えませんように」」

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・その世界では、子供たちを使った人体実験を行なっている組織があり、文章の中にあります二人の少女は自分たちと同じ境遇に置かれている数人の子供たちと一緒に脱走し、地上へ逃げようとしている場面です ・二人の少女以外の子供たちは、脱走の最中で殺されています ・なお、氷沙伽はこの世界では「アタシ」の方の人物になっています ………… 先行く二人の姿を、ここから大分離れた先でようやく見つけた。 二人はすでにアタシがいるやや広めの通路を通って、(その先にある)地上につながっている階段を目指して細長い通路を走っていた。 さて、ここからが勝負だ。 アタシは今いる通路の片隅でこじんまりとしている出店(←出張販売の店。なのに無人だった)で売り物として並べられている、お守り仕様のアクセサリーのひとつに目をやる。 それは薄く平べったい円形の青い硝子細工のお守りで、壁などにぶら下げるための紐が上部に付属している。 硝子の中央は白と水色と黒の塗料で模様が描かれていて、青い目玉のようにも見える。
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