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生まれて初めて、お肉を食べたのは、お兄ちゃんの可愛がってた、うさぎだった、当然のように、お世話は私、お兄ちゃんは可愛がるだけ。
一生懸命、お世話をしたけれど、ある日、突然、うさぎは動かなくなった、突いても、揺すっても動かない、肉の塊に成り果て死んでいた。
もふもふとした毛並み、むにゃっとした肉の感触が終わっていくんだと、子供ながらに思った
「怒られるかな」
叔父さん達は、お兄ちゃんには優しいけれど、私にはとっても厳しくて怖い、がちがちと肩か震えた、殴られるかもしれない、お兄ちゃんのうさぎを死なせてしまったんだ。
うさぎを、抱き抱える、まだ残った体温とずっしりとしたうさぎの重み、どうしよう、どうしようと迷ううちに、叔母さんに見つかり、怒鳴られ、坊ちゃんのうさぎをって叩かれた。
「お前が、処理しろ」
叔父さん達の中でも、一番、偉い人が言った。
「お前が殺したんだろう? なら、お前が最後まで責任をとるんだ、いいね、できないなら、ご飯抜きだ」
私は、うさぎを抱えたまま、考えた、馬鹿ながら考えた。
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