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お屋敷の庭に一人佇み手元にある、うさぎを見る、お腹は空いて、ふらふらした。
「美味しそう」
うさぎがとっても、美味しそうだった。
叔父さん達が、なんとか牛のソテーだとか、なんとか鳥のビーフを美味しい、美味しいと言ってたのを思い出した。
たまらず、歯を突き刺し、うさぎのお肉を食べて、すぐに、まずさに身体が震えた、涙が溢れ、吐き出したいと思ったけれど、飲み込む、処理しないといけない、ご飯が食べれない、このうさぎさえ無くなればいいんだ、だから、食べた、でも、すぐに苦しくなって、おげーって吐いた、喉がちりちりと痛み、胃液にまみれた、うさぎのお肉が転がってた、涙が落ちる。
「いやだぁ、いやだよぅ、お兄ちゃん、助けてよぅ」
声は届かない、届かない、私は転がった、うさぎのお肉をまた、食べて吐く、また、食べて吐くを繰り返し。
世の中が、どうしようなく、不条理で不平等だと思った、きっと、ハッピーエンドなんてないんだ、けれど、ハッピーエンドなんてどうでもいい。
「お兄ちゃん、歩が全部食べたら、褒めてくれるかな、よしよししてくれるかな」だから、頑張って食べた、耳も、目も、顔も、脚も、全部、全部、食べ尽くした、
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