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ギギッと、重たい地下室の扉を開き、中にある物を確認して、私はほくそ笑み、涎が垂れそうなった。
「よかったね、一瞬でもお兄ちゃんに好きって言ってもらえて、愛してるって囁いてもらえて……」
そこには、お兄ちゃんの人形、もとい、首がぐにゃりと曲がっって絶命した人間の死体が投げ捨てられるように転がっている。
「……本当に、よかったね、でも、もうおしまい」
シュルシュルと、きぬ擦れの音を地下室に響かせながら、衣服をゆっくりと脱いでいく。
外気に触れた乳房や肩がふるふると揺れる、そのまま、、余計な物を取り去りその場にほうり捨てる、身体の芯から熱が出て、自然と寒さを感じない、ハァハァと息遣いが荒くなり、垂れそうになる涎を手首で拭い、ゆっくりと死体に近すぎ、膝を落とす。
「お兄ちゃんの愛玩物だ……」
私は、お兄ちゃんのためならなんでもする、お兄ちゃんのために用意した、『お人形』いらなくなったら、私の物になる、だって、だって、私は妹だから、欲しい物があってもお兄ちゃんのお下がりで我慢しないといけない。
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