ある日の放課後

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そんなことを話しているうちに、いつも美麗と別れるT字路が近づいてきた 美麗の家は丁度俺の通学路の途中にある 「じゃ、また明日」 軽く手を上げて挨拶する 「ええ、また明日」 美麗も手を軽くふりながら家の中に入っていき、俺は家路を急いだ 一人で歩きながら考えてみる (進路か…どうするかな) 自慢ではないが、うちの高校はこの辺では一応進学校ということになっている ただ、俺自身はいたって普通の成績だ 突出した才能があるわけでもないので進路が決めづらいのだ これが美麗みたいにずば抜けた才能があるなら話は別なんだが
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