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恐らく友達の敵であろう輩達を目の前に奇声をあげながら殴りかかろうとした。
その瞬間、僕は躓いた。
何も無いところで。
……マジか。
僕は反射的に相手の肩に手を置いていた。
そのまま倒れた。
相手が前屈みになって倒れる。
それだけなら良かったものの、その輩は前にいた仲間の腕を掴んでいた。
そのお陰で転びの祭りが開催された。
他の輩達もドミノ倒しのようにどんどん倒れていった。
気がつくと目の前のヤンキー全員倒れていた。
この話は瞬く間に学校や全国に広がった。
『あの人は瞬殺でヤンキー50人を倒した』だとか『魔法を使った』だとかガセも入っていた。
それ以来"瞬殺男"と恐れられ、喧嘩も売られるようになった。
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