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――正直、寒い。
和人(カズト)はうっすらと白く見える息を吐きながら、コンビニの駐車場にいた。
日中は茶色に色づいた落ち葉がハラハラと風に舞う季節。まだまだ雪は降らなくとも、夜にもなれば尚更寒い。
「よう!」
楓真(フウマ)が柚樹(ユズキ)と恒太(コウタ)を引き連れ、手に紙袋を下げ近付いてくる。
みんな同じ中学に通っている。三年生になり、ますます授業についていけず、いつしか集まった仲間たち。
もう直ぐ世界は終わる。そう、信じて集まった。
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