烏が食べたおにぎり

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…あるところに、 天(ティン)という名の男の子がいました。 天は、お父さん お母さん、弟との四人暮らしでしたが、 お母さんは天の本当のお母さんではありませんでした。 お母さんは 大切な自分の子、 大地と天をいつも比べて、食べる物も区別します。 大きくて立派な芋は 「ほうら、大地。この芋はきっと甘くておいしいよ」 弟に。 対して天には 「ほら、天。お前さんはコッチの芋だよ。沢山食べれて羨ましいねぇ」 蒸かし鍋の底で焦げた痩せっぽちの芋を2つあげるのでした。 、
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