1章 帝国衰退の時代

5/6
前へ
/13ページ
次へ
突然、宮中が騒がしくなる。 息を切らしながら官吏が謁見の間に入ってきた。 「報告します。《教団》が民衆を煽動し暴動を起こしました」 《教団》、元々血族内でしか同じ能力が得られない特能者であるが一族同士の争いにより数が減り、また雷帝の一族による長い安寧の時代によりその能力も少しずつ衰えていった。 それに対し《平民》から不特定に生まれるため数が増えていく《術士》を制御するために組織されたものであったが次第に独自の思考を持ち、ついには衰えゆく《血統者》の支配に反感を持つ者達の組織となっていった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加