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この世には裏の世界が存在し
金、知識、寿命、名誉などが交換されている。
裏世界では
ある老人にやり方を教えてもらった人のみが
金などを等価交換することができる。
裏世界にも格差が存在し
富豪は金で寿命、知識、名誉など
欲しいものはなんでも手に入れていた。
裏世界の住民になるには
一定の条件を満たす必要がある。
その条件とは
欲望に満ちているということ……。
そして、ある老人の目に止まり
あることを教えてもらう必要があるのだ。
この裏世界のシステムを利用し
更なる富を築くことが
富豪の快楽となっている。
一方……
裏世界でも
お金が無くギリギリの
生活を送る者やダンボール生活している者も居る。
彼らはお金に目が眩み
裏世界のシステムを利用したギャンブルが存在し
換えられるもの全てを金に変え
その金で豪遊し自滅していった者たちである。
つまり、彼らは敗北者なのだ。
そんな裏世界に
今まさに引きずり込まれようとしているのは
バイトをやり繰りしながら
ギリギリの生活を送っている
英嗣(ひでつぐ)である
英嗣は茶髪の髪を
肩まで伸ばした20代半ばの青年である。
汚れが目立たぬよう
上半身は黒い服装にしている。
彼はあるきっかけで
裏世界に引きずり込まれて行くのであった……
英嗣は今日も目覚まし時計のアラームが
決まった時間に悲鳴をあげている。
平日は毎日バイトをして食いつないでいるようだ。
休日は一攫千金と意気込みギャンブルをする。
「ジリリリリリリ」
と悲鳴をあげ続ける目覚まし時計。
英嗣は仰向けのまま
頭上にある目覚ましに手を伸ばした。
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