どうでもいい話

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私は、嫁いで来た時から海女やってんの。 この島で女が稼ぐには、それが一番だった。 私は腕も良いし、海女の仕事が大好きでね。 それってマズいんだわ、男は楽な方に流れていくでしょ。 亭主は漁師だったんだけど、働かなくなっちゃった。 バカな話なんだけど、私は亭主に惚れてたからね。 いつか元に戻れると思ってた。 ある日亭主は、島を出て行った。 二人で貯めたお金、全部持ってね。 ひどい話? どうしてかねぇ、腹も立ったけど、それは自分のバカさにだろうね。 そうして何年か経った頃、現れたのがアレだったの。
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