17人が本棚に入れています
本棚に追加
緊張したり、恥ずかしかったりすると顔が赤くなっちゃう人っていますよね。あれって、見てる方は「かわいい」って思うけど、本人だと、マジ嫌なもんらしいです。
はい。
自分そうっす。
初めて自分が赤面症だと知ったのは、小学校の社会科見学のバスの中。
たしか、車の工場(いすz0)を見学するっていう内容だったんですけど、たまたま隣に座った子がクラス1の人気者。(自分は、おとなしーーーーーい子)
バスの中で先生がクイズを出すんですよ。
俗に言う、課外授業で生徒の好感度をあげて、人気をあげちゃおう作戦。
大人になった今は、先生って大変だよなって思います。
うん。だって、モンスターペアレンッツゥ怖いもん。
給食費払わなくても義務教育だからイイって主張するんですよ。
どうやったらそんな考えになるんでしょう。オオカミさんに育てられたのですか。ターザンですか。
脱線しましたが、お隣の席の緒方くん。先生のクイズにぐいぐい食いつくんです。そりゃあもう、アマゾン川のピラニアかってくらい。
常に飢えてらっしゃるんです。
まあ、違う意味で自分も常に飢えてます。誰か愛してください。
『フルーツポンチを逆さまにするとどうなる?』先生がにやにやしながら言います。もうすでに目線がこちらにきています。緒方くんと先生は何かの公約を結んでいるようです。
緒方くんは、大きな声でいいます。
「僕は恥ずかしいので、隣の浅葱が答えます」
!?
いきなりのデットボールです。クールに窓の外を見ていたのにいきなりの変化球です。
おそらくイチローでも今のボールは打てません。
この瞬間、顔が熱くなって喉から声がでなくなりました。
先生はいいます。
『浅葱は赤面症だなあ。』
この聞いたことがない未知な言葉のせいで、暗い小学生時代をすごしたのを今でも思い出します。
最初のコメントを投稿しよう!