きもだめし

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「おばちゃーん、これ下さい。」 「はい、105円だよ。」 啓一はズボンのポケットからちょうどの金額を取り出して、駄菓子屋のおばさんに手渡した。 購入したソーダアイスを袋から取り出して口に頬張った。爽やかなソーダの味が口一杯に広がり、氷冷たさが暑くてたまらない身体に染み渡った。 啓一はふうと一つため息をついた。 「熱い...」 季節は夏。熱いのは当たり前のだが声に出さずにはいられない。 だがため息をついたのは夏の暑さにうんざりしているからというだけの理由ではない。 「面倒だなぁ…」
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