親友は心配症

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更衣室から、咲さんが出て来た。 軽い会釈をし。 「お疲れ様です。」 と、言って私たちの横を通りすぎ、帰っていった。 「あれ、さっきは気付かなかったけど…あの人見たことある。」 直子が変な事を言う。 「咲さん、って言うんだけど、直子の知り合い?」 「うーん、何処だったかなー、 誰だったかなー。」 確かに、咲さんは綺麗で目立つから、記憶に残り易いだろう。 でも、それを言ったら直子も一緒だ、だからお互いにでデジャビゥの様な物を感じて居たのかも知れない。 「もう、良いよ帰ろう元気迎えに行かなきゃ、 帰りお茶する?」 「今日はもう、帰るわ明日引っ越しだから、暫く会いに来れないかも知れないけど、油断しちゃ駄目よ。」 油断て…此方から積極的に行かないと進展しないわよ。 と、言ったらまた心配させそうなので黙って見送った。
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