鬼の目にも涙

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えー、始めっからこれとか前途多難すぎるだろ 安心できる要素が何一つないんだが はあ、と一つため息をつく これがいけなかったらしい 金髪ピアス君はカチンときたようで、女子生徒の肩を離してこちらに向かってきた げ、なんだよ 喧嘩ですか?俺、殴られちゃうの? 「おいてめえ、俺をコケにしたな?見逃してやろうと思ったのによう…」 至近距離まで近づいた金髪ピアス君は、俺のTシャツの胸ぐらをつかんで睨めつけてきた もう一人の男子生徒、うん、色が黒いから色黒君と呼ぼう 色黒君はどうしたものか分からないらしく、オロオロとしていた 「安岡ぁ、こいつ抑えとけ!サンドバックにしてやらあ!」 「は、はい、分かりました!山田さん!」 ここで金髪ピアス君と色黒君の名前が判明 金髪ピアス君は山田、色黒君は安岡というらしい あー、どーしよう 大人しく殴られたほうが穏便にすむかなあ…
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