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「あららー、今回もまたてっきとーな紹介ですねー?ビックリドッキドキー☆」
まぁ私が作ったんですけどねー。彼女は心中で呟く。
しばらくすると観客達の投票が終わったらしく、それに応じてリリは高らかに声をあげた。
「どうやら皆さんの投票も終わったみたいですねー!?じゃあ時間も限られてることだし、早速はじめちゃいましょーか!それではぁ……ゲームスッタート!!」
リリの開始の合図と同時に後方のデジタル式のカウントダウンが始まった。7,00から6,59へとカウントされる。
これが0になった時、一人チームの者は任意の相手を選択して死刑スイッチを押さなければならない。
ルール上、一人チームの人間は不利だ。誰かに死の宣告を告げなければならないことも考えれば、もっとも辛い役だろう。
そんな辛い役を押し付けられたのは、テニス部で一番信頼されている人間。キャプテンの石田タケルだった。
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