第一のゲーム

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「ではではー!テニス部の皆さんが落ち着きを取り戻す間に、ゲームの説明をやっておきますねー!」 リリは高らかに声をあげると歓声が大きくなる。相変わらず会場は盛り上がっていた。 「今回のゲームは……ジャジャン!『ワックワク自己犠牲ゲーム!』」 リリはポケットからカンペを取りだして、文字が多い事に嫌気がさしながら読み上げる。 「えーとりあえずこちらをご覧下さーい」 リリがゲスト達の方を指す。 手前にはテニス部の人間6人、そして奥の方に1人。6人と1人の間には空間があり、その6人も透明なガラスの壁によって分断されていた。 そのガラス壁は1人1人を囲う様に、閉じ込めるようになっていた。奥の1人も同様だった。 「ではではー、今からゲームのルールを読み上げまーす」
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