真っ赤な人影

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結構前にあった話なんだけども、 その日いつものように仕事が終わって夕方(6時過ぎくらい)家に帰ってきた。 いつものように居間に入ると、そこでお袋が部屋の電気も付けずに 耳塞いで暗い部屋の中でうずくまってたんだ。 かなり面食らった私。 だってこんな様子のお袋見るのは初めてだったんで、 何かあったと焦ってお袋の側に駆けよって声をかけたんだ。 「ちょっと、お袋!なにかあったの?どうしたの部屋も明かりもつけないで?」 お袋は、いきなり声をかけたんでかなりビックリした様子だったけど、 私の顔を見て安心したのか「なんだ○○かぁ、ビックリさせないでよぉ」とか宣った。 いやビックリしたのはこっちだし。暗い部屋の中で電気も付けずに耳塞いでうずくまってた人間の言うことか?なんてちょっと呆れかけてたんだけども、この後、お袋が妙な事を聞いてきた。 「ていうか○○、おまえ、どこから家に上がってきたの?」どこから家に? なんとも妙な問いかけに半ば呆れながら 「あのさ、お袋。どこから家にってそりゃ玄関からにきまってんだろ。 つかさ、どこから帰ってきたとおもって、、、」 そう言い終わらないうちに、その玄関からコンコンとガラスをノックする音が聞こえてきた。
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