殺人鬼と呼ばれたサイボーグ

2/22
前へ
/91ページ
次へ
その日の夜ー  彼は用意されたベットに腰を下ろしたままで眠っていた  もしくはサイボーグにとって、眠るということは機能停止を意味する   彼は停止しながらも活動していた  これまでにわたしより優秀な人工知能はこの世に存在しない  自分自身でも気が付いている。自分が他のサイボーグよりどれ程の違いがあるかなんて、見ただけ分かるであろう  しかし、そんな自分自身でも知らないことが一つだけあった  過去の記録データがないということ 「資料によると、彼のデータはすでに消去済み?どういうことかな?」  メイトは夜になっても、彼の実績及び、たくさんの資料を片っ端から読み込んでいた そして、分かったことが一つあった  彼は元々、アリス博士の愛人をモデルとして作られたサイボーグ  アリス博士は数年前に愛人を亡くしており、そのショックで何度か自殺をはかったらしい。  そして、科学者として彼を作った  最高の人工知能を搭載した最強のサイボーグを…… 「ん?ここからは読めなくなってる…」  さてと、彼の名前どうしようかな~
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加