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その日の夜ー
彼は用意されたベットに腰を下ろしたままで眠っていた
もしくはサイボーグにとって、眠るということは機能停止を意味する
彼は停止しながらも活動していた
これまでにわたしより優秀な人工知能はこの世に存在しない
自分自身でも気が付いている。自分が他のサイボーグよりどれ程の違いがあるかなんて、見ただけ分かるであろう
しかし、そんな自分自身でも知らないことが一つだけあった
過去の記録データがないということ
「資料によると、彼のデータはすでに消去済み?どういうことかな?」
メイトは夜になっても、彼の実績及び、たくさんの資料を片っ端から読み込んでいた
そして、分かったことが一つあった
彼は元々、アリス博士の愛人をモデルとして作られたサイボーグ
アリス博士は数年前に愛人を亡くしており、そのショックで何度か自殺をはかったらしい。
そして、科学者として彼を作った
最高の人工知能を搭載した最強のサイボーグを……
「ん?ここからは読めなくなってる…」
さてと、彼の名前どうしようかな~
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