ドッペルゲンガー

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オレのドッペルゲンガーが本当にいるかはわからない。   図書館から帰ってきたオレは自分の部屋で考えていた。ドッペルゲンガーはオレのふりをして皆を騙しているのか?それともオレを困らせて楽しんでいるのか?そんなことは奴に聞かなければわからない。そしてオレが1番気に掛けているのはインターネットで見た、   『ドッペルゲンガーに会うと死ぬ』   という部分。そこだけがオレの脳裏にはっきりと残っていた。   (黒い影を見たけど、あれは奴を見たことになるのか?)   もっと細かく調べたかったが先を知ると何か嫌な予感がしたからやめた。             その時、1階の電話が鳴った。オレは階段を下りて電話に出た。     『あれ、やっぱいた』     良夫の声が受話器から聞こえてきた。     「何だよ、いたって…」   『いやさ、さっき学校の前通ったらお前が学校に入ってくの見たんだよ』   「オレはさっき図書館行って今帰ってきたばっかだぞ」   『だよな、お前が学校行くなんておかしいよな。やっぱ見間違いだった』   「そうだろ…」     いや、違う。見間違いなんかじゃない。こんなことは思いたくないが、たぶん、奴だろう。オレの、ドッペルゲンガーだ。
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