女嫌い

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俺はいつものように下駄箱の前で靴を履き替えていた。 俺が女嫌いと言うことは結構知れ渡っているらしく女は誰も近付いてこない。 いつもそうだったから、油断していた。 ちょん、ちょん。 突然、誰かが俺の制服の裾を引っ張る。 「…んー。」 朝が弱くて、少し寝ぼけていた俺は男友達のイタズラか何かと思い、知らぬふりをすることにした。 ちょん、ちょん。 それでもしつこく裾を引っ張ってくる。 ハァ、 「一体なんや…ね……ん?」 振り向くとそこにはいつもの男友達……ではなく、手紙を持った女が俺を見上げていた。 …女? 「……『夢前 吏空』先輩ですか?」 お、 お、 お、 「おんなぁあああああああ!!?」
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