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-ある廊下-
その手はな~さないで~♪~♪
おっと。マナーし忘れてて純情ロマン○カのOpが流れてしまった。いや~いいよね、この曲。
てか誰やねーん。
………て、何だ。
ディスプレイには
〈兄さん〉 と、出ていた。
「もしもし…?」
『みっなーと!♪♪やっとこわいこわいおにーさんが帰ったよー!』
「つか、兄さん。俺聞いてなかったんだけど?警視長が来てるなんて。」
『えー?もう知ってるじゃーん。』
「てつ…風紀委員長から聞いたんだよ。それまで全く知らなかったし?」
『あや?言わなかったっけ?』
「言ってねえ。まじ勘弁してくれ。もし出くわしちゃったらどうすんだよ。」
『その時は呼んでよ。すぐ駆け付けるから!』
ああ…確かにすぐ来たな。保健室の時。あれは本当に驚いた。あんな直ぐに来れるものなのか、と。
人間やればできるもんだな。感心感心。
「…まあ、そんときゃ頼むわ…。パーティ行くたんびに会うから流石に顔は覚わられてるだろうからな。俺が八王子湊兎だって。」
『まあーそうだろうね。現に局長は何処だって聞きにくるほどだからね。この学園に。』
まあ、一応あいつらもそこはつかんでるだな。情報として。
「にしても、兄さんも大変だな。あんな人と対談しないといけないとか…」
『湊兎の声聞けたから今はハッピー!みなとみなとみなとおー!今すぐ抱きしめて一緒に寝たいよー!』
「仕事しろ」
ほんと、こーゆう所さえなければ良いんだけどなー…。
残念な兄貴だ。
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