ー1ー

3/52
前へ
/286ページ
次へ
俺が腐にハマった経緯は、留学先で出来た友達が腐男子で、最初は、は?って感じだったんだけど段々面白く見えて来て、 今の俺がある! 「おーい。そこで制服がっしり着てドヤ顔して決めポーズしてるイケメンだけど残念なイケメン腐男子君。起きたなら出てこいや」 「む」 ふと声が聞こえて振り向くと、カッコいい感じの美形さんが俺の部屋の扉にもたれかかってこっちを呆れた目で見ていた。 「何だ竜樹。の前におはよう。そして俺はイケメンじゃない」 「はぁー…出たよ無自覚。」 「何だ。俺は無自覚じゃない。ちゃんと自覚してる。」 「してねーよ。」 むむ。即答された。彼は俺の同室者である萩野 竜樹(はぎの たつき)。カッコいい美形で運動神経抜群のこの男、実は同志。 そう、竜樹も腐男子なのだ。ふふ腐腐腐…… はい。キモイですね。さーせん。でも同室者が腐男子って、友達だって最高じゃね?気ぃ遣わなくて済むし。 「つか、湊兎!今日転入生が来るんだと!」 「なにっ!?それは本当か!?」 「間違いねーよ!俺、担任から直接聞いたんだからよ!」 「いっくんが?……なら本当か」 いっくんとは、俺等1年S組のホスト担任、加藤壱疾(かとう いちはや)。通称いっくん。ま、俺しか呼ばないけど。 .
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2489人が本棚に入れています
本棚に追加