幸せの終わり

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幸せの終わり

 高校二年生の春。地元で有名な縁結びの神社で大好きな人から告白されて、付き合って、この幸せがずっと続くと思っていた。  普通の人生を生きてきた私に好きな人ができて、その好きな人から告白されて、もしかしたら⋯いつかその好きな人と結婚出来るのではないか⋯なんて浮かれた考えばかりをしていたその時の私は、本当に幸せだった。  けれど、昔から私には幸せが続いたことがない。いつだって、そうだった。幸せを願えば願うほど、その幸せは短くて、幸せが大きいとその幸せの終わりはいつもとても辛いものになるのだ。
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