奏獣士

異世界転生

とりあえず俺はこの場から移動することにした。

ここがどこかは知らないが、とりあえず人がいる場所を目指す。あ、でもここが外国だったら言葉通じない。どうしよう………まぁそんときはそんときか。

しばらく歩いてると突然、背筋に寒気が走った。

驚いて体ごと後ろを振り向く。次に右、左と顔を向けるがなにもない、ただ木や植物が生い茂ってるだけ。

気のせいか……。なんか気配を感じたような…。

思い過ごしだと気をとり直し、再び前を向いた。

「ぐるるるるるるるる……」

わぁおっきい狼だぁ、かっこいい～。

よし、逃げよう！

俺は何事もなかったかのように後ろへ方向転換し、全力で猛ダッシュした。