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「外に居たのか」
「秀樹か?」
夜は、冷えてくるもんだ。
潮風が冷たくさえ感じる
「お前さん大変だね~イキナリ子供出来ちゃって」
「愛おしい愛娘だ!」
彼女のおかげで、煩悩ツリーの出現率が飛躍的に減った。
「しかし先生も何考えてるんだか」
「何のことだ?」
「俺らみたいな不良掴まえて遊んでるじゃん?」
「そうだな笑」
ビール片手に 海辺に行こうという事になって俺も何か持ってくると言い残して戻った。
「秀樹俺と付き合わないかー」
向井君飲み過ぎです
厄介そうだから見つかる前に智彦んとこ戻ろう…
ーーーーーーーーーー
「おまたせーぃ」
「おぉ」
「海真っ黒だなー!初めて知った」
海は青いものだ。
真っ暗だからだろうか、自然と素直になれる。
「何でお前ら不良やってるんだ?」
「あぁ、施設育ちだからね~イロイロあるわけだよ」
酔っ払ってるのか、上機嫌で軽口を言う
「秀樹さ、修一のことどう思うかね?」
「イケメンだね~睨まれるとこわいね~」
俺も酒が入って来たみたいだ。口調を智彦に合わせる。
「秀樹の事お気に入りの様ですよー」
「それはまことか!一度 抱きついてみようかね!」
冗談で言ったつもりが智彦に凄い形相で睨まれる
「本気か?」
「光栄だよ~あんなイケメンに口説かれたら」
そうだな、あんなにカッコいい男に口説かれたらイチコロだ。
間違いない
「彼女どうするんだよ?」
「なぁに二股さ笑」
そうやって軽口を叩いてる内に、智彦の表情も和らいできた。
「さいて~」
笑
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