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「あれ?秀樹なにやってんだ?こんな朝早く」
「ちょっとな」
「昨日は、楽しかったな!」
智彦が朝早く目覚めたんだろう、俺に纏わりついて 話を続ける。
「修一が上機嫌でさ~いや、あんな顔久々に見たよ」
そうなんだ…そう告げる事も億劫だ。
「何だ、秀樹の方はドヨーンとしてるな」
昨日の美佳子との事をやっとの事で智彦に話すことが出来た。
本能のままに 動いてしまったが、何も感じなかった。
昨日の修一の事を思い出した事も ゆっくり話が出来た
「まぁまぁ、いいじゃんか。修一は喜ぶぞー 報告してやろうか?」
「やめてくれ!」
「ジックリ話し合ってみたらどうだ?修一と」
こんな俺の話を聞いてくれるだろうか?
やるだけやって、別の人の事を考える何てどうかしてる…
「おいおい、大した事じゃないだろー」
「そんなこと…」
「とにかく、今日は忘れるこったな。ぼや~っとしてると彩奈ちゃんが困るんじゃないのか?」
そうだ。
俺がシッカリしないと、こんな木偶の坊じゃ、彩奈を護れない!!
段々と夜が明けてきて、真っ黒い海が色鮮やかになってきた。
今は忘れよう!
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