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煩悩ツリーについて、相談してみた。
へー だの あぁ、だの分かってるのか分かってないのか
『何でも聞け』
が修一の答えだった様で、宣言通り後ろから抱きしめてやったら
解答
A いい匂いという
B 頭がクラクラするという
と
通常運転。
クラクラすると答えたら、黙ってしまった。
「きもかったか?」
「嬉しいよ」
キッパリ答えるところがまた、素直で好きになってしまう。
「彩奈が寝たぞ」
ありゃま、相手されずに不貞寝かな?
赤メッシュから彩奈を取り上げて2階の俺の寝室へ持っていく。
薄手のタオルケットをかけてやり、エアコンを高めに設定しておこう。
「随分手際がいいな?」
「ずっと一緒にいるからな」
起こすなよと顔で合図して二人して寝顔を見ていた。
「そう言えば何でお前は俺のこと好きなんだ?」
一階に帰ってきてソファーに座りながら聞いてみた。
「それも煩悩ツリーか?」
「いいや」
勿体ぶる時もあるんだ?と 珍しく見つめ続けた
「あの駅のホームで苦しそうに、キスしたくなるって言われてからだな」
「あぁ、喧嘩売ってきた時」
バツが悪そうに立っていたから、右手でソファーをポンポン叩いた
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