夏休みと言えば子供

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ウトウトと寝てしまった様だ。 いけない何時だ?彩奈のご飯を いい臭いがしてきた。 ぼーっとしてたら、状況を把握するのに時間がかかってしまった。 彩奈は目を覚ましボンバーステッキで変身中で、赤メッシュが飯を作ってくれているようだ。 「赤メッシュ!ご飯作れるのか!」 「赤メッシュとはどういう意味だ」 怒ったのか?眉をグィっと寄せて睨みつけてきた。 「赤メッシュは嫌か!?」 「名前で呼べ」 ピロピロ聞こえて来たのは変身に失敗した証だ。 「キューティクルボンバー!」 痛い痛い 彩奈ちゃん 「彩奈ご飯いただきますしよう」 「はーい」 何て素直な子なんだ、そう言っただけで 手を洗いに行ってくれる。 いやいや、俺もいかねば。 「美味しい」 「おいしいね!パパ」 普段あまり旨いものを食わせてやれず、外食を考えていたところだ。 「料理出来るのに、何でいつもポテトパン何だ?」 「単に好きだからだ」 そういうものか?作るのも面倒なのかもしれない。一人暮らしと言ってたから… 「今日泊まっていくか?」 「いいのか?」 「まだ、美佳子の事があるからそういうことは出来ないけど…いいなら」 俺は、あの時の傷が癒えていない。 合宿後すぐ、メールで別れると言われて了承した。 あらかた覚悟していたし、振られたショックは少ないが… 「一緒に寝るのもダメか?」 「それはいいけど…」 「しゅぃち泊まってくの!!」 彩奈はご機嫌のようだ。 「お兄ちゃんと三人で寝ようか!」 「うん!」 赤メッシュもご機嫌の様で、顔いっぱい笑顔だ。
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