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それは、幼い頃英才教育を受けていたからだ。
高校は行く必要性がない。
けれど、"上"からの命令では、仕方がない。
「いってきます」
誰もいない部屋にポツリと呟き、家を出た。
昨日取り寄せた制服は新しい匂いがする。
長い黒髪を一つに結んでいるお陰で、顔にかかることなく視界がクリアに見える。
数十分、歩いたところに今日から通う学校がある。
現在の時刻午前7:45。
「……」
歩いて登校したのに、誰一人ここの制服を着た生徒に会ってない。
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